隕石落下で湖も出現か?日本にもあった!巨大な御池山クレーター

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湖

小さな村なら一瞬で消滅させる恐るべき隕石衝突と巨大クレーター、その痕跡が日本でも発見されています。長野県飯田市の山中に、直径900メートルのクレーターが特定されかつて隕石落下による激しい爆発があったことを示す数々の証拠が見つかっています。穴の深さも300メートルに達したと思われる日本唯一の隕石クレーターです。
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美しい自然の中に眠る隕石衝突跡

隕石が落下した場所は、長野県飯田市から東方の南アルプスにほど近い標高1905メートルの御池山(おいけやま)の山頂付近です。「御池山クレーター」と呼ばれています。

隕石の落下時期は2~3万年前と言われ、隕石衝突によってできた巨大なクレーターは次第に崩壊し、山岳の中に埋もれていきました。

このあたり一帯は伊那山地の南端で、付近にはしらびそ高原があり南アルプスや飯田市方面の眺望がすばらしいビューポイントとして知られています。

しらびそ高原からさらに南へは尾根から山林を抜ける「南アルプスエコーライン」が通っていて、御池山を経由して進むとその先には日本のチロルともいわれる「下栗の里」があります。

山奥にありながら、昔から多くのハイカーが「南アルプスエコーライン」や周辺を散策していました。

クレーターのウワサが

いつ頃かはっきりわかりませんが、この「南アルプスエコーライン」に沿って円弧を描くようにできているくぼみがクレーターではないかという人も出てきました。

けれども、南アルプスの雄大な大自然とクレーターを結びつけるなんてSF小説の読みすぎ、日本にクレーターなんかあるはずがないと誰もが思っていました。

クレーター発見!場所を特定したのは?

そんなウワサ話とは別に、この一帯の地質を長年研究していた一人の研究者が、あるとき調査場所の地形が月のクレーターの特徴によく似ていることに気付きました。

この方は、中央構造線の地質を研究しておられた小学校の教頭先生なのですが、その後、隕石の衝突を示す証拠を集め平成15年に公表。

2万年以上埋もれていたクレーターの所在を突き止めたのです。日本で現在唯一国際的に認められた隕石衝突によるクレーターとなりました。

隕石落下の恐ろしい破壊力

クレーターの規模や隕石の大きさ

クレーターの直径は900メートル、深さは300メートルくらいではないかとみられています。大部分が浸食されていますが、「南アルプスエコーライン」がちょうどクレーターの中腹を走っていて、全体の4割程度は元の姿をとどめていると言われています。

落下した隕石は直径45メートルくらいではないかと推定されています。
45メートルというと電車2両分ほどの長さになります。

巨大隕石というほどの大きさではなく、もっと小さい隕石のかけらあるいは小惑星の破片といった方がいいかもしれません。

隕石落下の威力

かけらのような隕石でも衝突の際の破壊力はすさまじく、岩を溶かし地面を吹き飛ばし、直径約1キロ範囲の地面がえぐり取られてしまったのです。

空から落ちてきた隕石はクレーターをつくった1発だけでなく、さらに小さな隕石があたり一帯に雨のように降り注いだ可能性もあります。

まさに、小さな村を一瞬で消滅させる破壊力ですね。

現在のところ隕石そのものはまだ発見されていません。

衝突の後、御池山クレーターに湖はできたのか

世界各地には隕石が落下してできたクレーターが200か所ほどあり、中にはクレーターが湖になっているもの見られます。

御池山クレーターも湖になっていたことがあったのでしょうか。

高山地帯の山中で青い水をたたえたクレーターが残っていれれば、それはきっと素晴らしい光景になったことでしょう。

衝突当時の地球は氷河期です。御池山のある2000メートル級の山岳は氷河で覆われていたかもしれません。

そこへ隕石の落下で大穴ができ、衝突で高温になった岩石はあたりの雪や氷を溶かして湖ができた可能性も考えられます。

その後氷河期も終わればクレーターには周辺の水が流れ込み、直径1キロの湖が存在したかもしれません。

しかし、それは大昔のこと。その後の長い時間の経過とともにクレーターは浸食されてしまい当時の半分以下の姿になってしまいました。

地球深部や宇宙とコンタクト

まあ、そんな夢のようなことを考えながらも「しらびそ高原」から「御池山クレーター」を経て「下栗の里」へのルートは地元の人からも絶賛されているすばらしい景色が眺められる一帯です。

南アルプスが眼前にそびえ立ち、眼下には宇宙からやってきた隕石が爆発してできた大クレーターが広がります。

背後の谷筋は大断層の「中央構造線」が一直線に日本を貫いています。

南アルプスは元々は海の中にありそれがせり上がって山脈となり、現在も隆起を続けています。

地球の深部や宇宙とつながってしまいそうな感覚になる場所ですね。

クレーター探訪 行き方と地図

御池山クレーターが展望できる「丘の上展望台」へはしらびそ高原の「ハイランドしらびそ」から車で5分です。

しらびそ高原へは中央自動車道飯田ICまたは松川ICから矢筈トンネルを経て上村程野へと向かい、林道を30分。

道路が狭いのでスピードを抑えて運転には細心のご注意を。

公式観光案内

御池山クレーターのおよその位置

写真を見るには
1)ここをクリックしてから2)左下のイメージをクリック
・・↓

JR飯田駅と桜町駅がクレーターの中にすっぽりと納まってしまうほどの大きさですね。

アニメ映画「君の名は。」の糸守町や隕石落下について以下の記事で取り上げました。
ぜひチェックしてみてください。
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